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森山ロクロ工作所(島根)

森山ロクロ工作所について

初代の森山勇さんが1932年から広島の宮島で修行したのち、1960(昭和35)年に木地屋として独立。現在は2代目の森山登さんが轆轤からルーター(専用の刃物で木材の溝切りや、面取り加工に使用される電動工具)までをこなしています。島根には木地師が少ないこともあり、森山ロクロ工作所には山陰で新作民藝運動を展開した吉田璋也氏らが訪れ、見本を持参し製作を依頼したそうです。なかでも木地を厚く挽いた拭漆の「角盆」はケヤキらしい迫力ある板目が際立ち、定番品となりました。また、倉敷の外村吉之介氏が持参した見本からは線描きの茶托が生まれました。

特徴

県内の良質な黒柿やケヤキなどを使用し、仕上げは天然漆を塗りこんでは拭く「拭き漆」と漆を施さない「無垢」の2通りです。漆を適度に塗り重ね、美しい木目を生かすことにこだわっています。

魅力

轆轤を回して1つ1つ丁寧に作るお盆やお椀、茶托などは使うほどに手になじみ、味わいが増していきます。民藝の先達が遺した平穏無事なかたちと丈夫さが魅力です。

森山登さん
森山ロクロ工作所 2代目 森山登さん

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